泉佐野院の福良です。
爪の手入れをしていて、色や形が気になることありませんか?
指先は意外と目に入りやすく 最近は男性でもネイルサロンに、
通う人も多くなってきました。
爪は髪と皮膚と同じで毎日の健康のバロメーターの役割をしているので、
爪の診察方法を知っていると重大な病気を発見できるかもしれません。
爪の構造
爪は皮膚からできていて髪の毛と同じたんぱく質のケラチンで構成しています。
皮膚の角質が硬く変化したものです。
外に出ている部分が爪甲(そうこう)で、隠れている部分を爪根(そうこん)で、指先に向かって成長して、先端部分では爪甲は指先から爪が突出していきます。
爪根の部位に爪母基と呼ばれている部分がありここで、新しい爪が作られていきます。
爪の伸びるスピードは健康な人で、1日に約0.1mm 1か月で3mmから4mmぐらい伸びます。
爪一枚が生え変わるには3か月から4か月かかります。
足の爪は手の爪より伸びるのが少し遅くなります。
爪の働き
爪があることで物をつかめることができています。爪がないと力が上手く入らなくて物を持つことも細かい作業を上手くすることができなくなります。
足の爪がないと。指先を踏ん張ることができなくなり、上手く歩くことや、走ることが出来なくなる。
(日常の生活動作に必要な働きをしてくれています。)
東洋医学での爪の考え方
爪甲診(東洋医学の爪の診察)
東洋医学では爪は筋余とされていて、爪がないと力が入りにくい、筋との関連が深い 通常6か月で新しい爪と生え変わる為、気血の状態や栄養状態を反映していて、肝血の衰退が爪に影響しているので爪の望診では、爪の色 爪の形 爪の半月を視て判断します。
- 筋余 中医学では筋が変化して爪ができると考える
爪の色
正常な爪の色は血色の良い淡紅で爪を抑えると白くなり指を離すとすぐに元にもどるのは正常で、
爪の病色は青、赤、黄、白、黒などがあります。
青は寒証に多く、青紫は血瘀、気血停滞などを表しています。
赤は熱盛で鮮紅は血分の熱で赤紫は風熱、痹証でみられます。
黄は黄疸に多く、肝胆湿熱証にみられる。
白は寒証に多くて、蒼白は気虚、血虚、肝血不足に多い。
黒は血瘀がおおく、慢性病で黒い爪甲は腎気存亡になります。
爪を指で押さえて白くなって、離しても戻りが遅いのは血虚になっています。
爪の形 (特徴的なものをいくつか)
肝血が充実した状態では爪は血色が良く硬い爪になり、肝血が不足している状態では色は淡くなり、硬さも柔らかで厚さは薄く割れやすい爪になり肝血不足が著しくひどいときには栄養不良で、爪に縦スジや凹凸などの変形が生じる。
軟薄: 爪が硬さが失っている。 柔らかく薄くなる気血虚損で、爪が栄養不足になった状態。
鈎状: 爪甲が指先に向かって曲がり、爪甲の中間が隆起して山状になり
鷹の爪の様になります。 大抵は外傷が原因でおこり爪の栄養状態が悪い人、風痹、筋痙攣の患者などに多い。
匙形(じけい): 爪甲が薄く柔らかくなって、中央が凹んで匙型の様になります。
手の指に多く足にはあまりない、大体は気血損虚、肝血不足がでみられ慢性の脾証でみられます。
筒状:爪甲が巻いて筒みたいになる。大抵は慢性病で虚証の人それ以外では休養しすぎて
血虚不足の人にみられます。
横溝:爪甲表面に陥没する横溝ができます。多くは邪熱肺燥または肝鬱気帯、気虚血瘀による爪甲の栄養不足で起こる。
剥離:爪甲と爪甲床が徐々にわかれて笋のようにめくれていく 失血過多や体質的に肝血不足に多い。 または外傷や爪白癬におおくみられます。
爪枯、爪萎:爪枯は爪が枯れてしまうことで爪萎は爪が委縮した状態です。
爪の形状を視たい人は~爪とグーグルクロームで調べることができますが、気持ち悪い写真が苦手な人は見ないほうがいいです。
爪の半月
爪根にある新生の爪の事 臓腑の精気の蓄えている場所で気血両虚や脾胃失調による栄養不足で、半月が消失します
爪の形の部分を読めば爪の症状は肝血不足が原因で起こっているものがおおいので、
肝経か胆経のツボが爪の症状に効くとおもうのでいくつか載せておきます。
陽陵泉:下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部にとる
(八会穴の筋会)筋の症状に使うツボ
太衝:足背、第一第二中足骨間、中足骨底接合部遠位陥凹部、足背動脈拍動部にとる
肝の原穴 応用範囲の広いツボで肝機能全般に効きます。
曲泉:膝内側、半腱・半膜様筋腱の陥凹部、膝窩横紋の内端部にとる。
陰谷:膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上。
※曲線と陰谷は肝経が虚した時に使うツボ (肝経の作用は蔵血)
血海:大腿前内側、内側広筋隆起部、膝蓋骨底内端の上方2寸にとる
脾経のツボですが、血液の量を調整するツボなので貧血気味の人にもおすすめです。
しっかりとした知識を持っていなければ、知らず知らずのうちに爪を悪くしてしまうかもしれません。そこで、日頃から行っていくべきケアというものをしっかりと理解した上で爪の手入れを行っていかれるといいでしょう。
福良
この記事へのコメントはありません。