医療用の鍼を使用して体内のバランスを調整し、からだを整えて健康になる治療です。
鍼を打つと血行が促進され自律神経の働きが良くなりリラックスして疲労回復にも役立ち継続的に行えば身体全体の調子も良くなります。
当店では鍼灸治療と柔道整復術の組み合わせで効果UPを狙い鍼灸治療では治療したい筋肉に鍼を打ちそこへ電器刺激を与える方法を取っています。
高熱のある時、飲酒時、極度の疲労時は治療の効果が期待できません。
鍼や灸の刺激の感じ方には個人差があり、まれに不快に感じることがあります。このようなときも治療担当者にお伝えください。
治療後の入浴・運動は差し支えありませんが、倦怠感などが現れた場合、休養をとるようにしてください。
鍼と灸について

太さ0.12mm~0.20mmの非常に細い鍼を使用します。この太さは髪の毛と変わらないほどの細さで、鍼を打つときの痛みもほとんどありません。それでも少し怖い、痛そう……。と思われる方のために、円皮鍼(置き鍼)※1という極小の鍼も取り扱っております。是非そちらもお試しください。

灸治療
当院では灸治療での事故(火傷や灸あたり)のリスクをなくすため、台座灸と呼ばれる灸を使用します。もぐさと皮膚の間に5㎜~3㎜の台紙を置くことにより、火が皮膚に直接触れることがなく程よい温度の灸治療が可能になりました。血行の改善やリラクゼーションに大変効果的な治療です。
灸あたり
お灸でも刺激過多によって「鍼あたり」と同じ症状があります。
内出血
治療で使う鍼は極細の物を使用いたしますが、皮膚の状態などにより、技術に関係なく起こる場合があります。
火傷
現在、使用しているお灸は台座灸と呼ばれるお灸で火傷がしにくいお灸でとても安全です。
鍼灸治療の歴史
鍼灸治療は、書物に記されているものでは今から2000年以上も前に中国で誕生した医療だと記されています。驚くことに紀元前からある医療なのです。日本には6世紀、飛鳥時代ごろに仏教とほぼ同時期に伝わり、以来が、実はもっと昔、石器時代に砭石(へんせき)という鋭い石で皮膚を傷つけ膿を出したり、瀉血(あえて出血させ、悪い血を体外に排出する古くから伝わる治療術)などを行っていたり、熱した石を体に置き温めていたことが分かっており、鍼灸治療のルーツではないかと言われています。
鍼灸治療の効果
現在行われている鍼灸治療は、東洋医学の中でも中医学(中国で生まれた医学)に分類され、人間誰しもが身体に備わっている「自然治癒力」を高めるよう働きかけ、身体へのあらゆる不利益(痛み、機能不全、心労など)の回復を促進させる治療です。ツボに鍼を刺したりお灸で温めることで脳を刺激し身体の回復を促します。外部から無理な負荷を加えるのではなく、元から身体にある機能を100%発揮できる環境を整えてあげることにより症状を改善するので負担も少なく、体に優しい治療法です。
鍼灸治療には鎮痛作用があり、脳内に痛みを抑えるホルモン物質の分泌を促します。脳に痛みを伝える神経の働きを抑制し痛みを和らげます。その他にも治療ヶ所の血流量と白血球数を増加させる作用(軸索反射)があり、血流量が増えることで治療ヶ所により多くの酸素や栄養素を運ぶことが可能になり回復力の強化に繋がります。白血球は体に侵入した菌やウイルスをやっつけてくれるすごく大切な血中細胞で、増えることで免疫力も高くなります。鍼や灸をするだけで以上の効果があり、ツボを使って治療する事によりその他さまざまな治療効果が期待できます。
鍼灸治療を受けに来る患者様の中には、一回の治療での改善や完治を求めてご来院される方も少なくはありません。もちろん症状によっては1度の治療で結果がみられるものがありますが、そうしないケースがほとんどです。理由としては刺激過多による鍼あたりや灸あたりへの対策です。保険適応疾患が慢性症状ばかりなのを見てわかるように、もともと鍼灸治療は体にムリの無いよう体調を整える為の治療法です。効果を実感できずに帰られる患者様もいらっしゃるかと思います。そういう患者様は「効果がない」「自分には合っていない」と思われてしまいます。しかしそうではございません。長期にわたってのボディケアこそが鍼灸治療のもっとも得意とするところであり、真髄であると考えています。