お灸を使ってからだのバランスを整えましょう。

お灸が趣味の鍼灸師の福良です。

今回は「お灸」についてお話していきたいと思います。

お年寄りの方のお灸のイメージは、子供のころに悪さをしたときにやけどするぐらい熱い艾をおばあちゃんにやられた事があったりして「あつい」とか「しつけ」に使うイメージで嫌な思い出があっても、治療に使うイメージがない人も多いと思います。

現在は国家資格もある立派な治療方法です。

最近はCMで「未病を治す」と聞いた事もある人が多いと思います

未病とは病気になる前の状態で、東洋医学ではお灸を使ってからだのバランスを整え、病気にならない状態を維持していくことができます。

 

東洋医学のバランスとは

「気」「血」「水」この3つのバラスンが相互に

助け合って正しく循環している状態が理想のバランスで

バランスが崩れた状態が続くと病気になります。

 

現在のお灸は台座灸とよばれるお灸で身体にやけどの跡を残さない疲れた体をほんわりと癒してくれる優しいお灸で病院に通うには、大袈裟な痛みの時に自分で身体のケアをすることができるのでおすすめです。

 

はりに向いている人は気の病で、お灸は血の病の人にむいています。

お灸をした個所はリンパ球があつまったり、白血球がたくさんあつまって免疫力アップの効果もあります。

 

整骨院では健康保険でのお灸も受けることが可能です。(条件があります)

 

お灸の歴史

 

中国最古の医学書の黄帝内経で紹介されている部分から2000年前の中国にはお灸が存在しているはずです。何千年も伝わるすごい医療で日本には、562年頃に呉の知聰が来日して、刺鍼の術とヤイトを伝えたのが日本の鍼灸伝来の最初といわれています。

 

お灸はもぐさでできている。

 

鍼灸治療で使われる艾は、菊科の多年草のヨモギを5月~6月頃に採取して、よく乾燥させてから裁断機にかけて葉を刻んで石臼で葉を粉砕し、篩によって大きい雑居物を取り除き唐箕にかけてより小さな不純物を取り除く過程をへて毛茸だけにしたものです。

 

艾の特徴的な芳香はヨモギの葉の裏の腺毛にチネオールと呼ばれる精油を含んであるためです。

お灸がなぜからだによいのか?

 

もぐさを使ったお灸は、熱の刺激により血液の循環を改善してくれて、体内で白血球を多く作ってくれて、お灸を続ける事で白血球の中のリンパ球が増加していき抗体を作ってくれて細菌やウイルスに強いからだになっていきます。

抗体のおかげで免疫力が高まり、病気の予防と健康増進によいと言われてます。

 

直接灸と間接灸

 

皮膚の上に直接艾を置くのが直接灸で皮膚と艾の間に緩衝物を置くのが間接灸で

直接灸で有名なのが半米粒の大きさでツボの上に置いて線香で火をつける透熱灸や知熱灸というやり方があります。

 

間接灸にはびわの葉や味噌、生姜 にんにくを使う方法があります。

 

最近は台座灸と呼ばれるお灸を使うので皮膚にやけどの跡がつくこともほとんどありません。

 

お灸をする為に用意するもの

 

お灸の購入方法は薬局や100円ショップなどでもてに入ります

ライター 火をつける為

灰皿 水を入れておくとあとの処理が楽になります。

 

とりあえずこの3つがあればお灸はできます。

 

お灸の仕方

 

  • お灸を台座からはがす又は、シールをはがす。
  • 指先になどにお灸を貼り付けます。
  • ライターなどを使って火をつける
  • お灸の台座の部分をもってツボの上などに貼り付けます。
  • 熱くなって自然に消えるまでじっとして待ちます
  • 火が自然に消えたら台座の部分をつまんで灰皿に

 

なれれば簡単に家庭で誰でもできます

 

一日に何個ぐらいすればよいのか?

 

一つのツボには最初は一回づつで、慣れれば一箇所に多くて3回ぐらいしてもいいと思いす。(皮膚の弱い人はやけどしない様に火力の弱いおきゅうを使ったり火を使わないお灸を試してください。)

また、お灸をしてはいけない場所も存在しているので、自分でもお店でも顔には絶対にお灸をしないでください、

 

どれくらいで効果がでるのか

 

早い人は翌日にすぐ体調が陽なる人も数か月後に出る人もいるので継続して続けることが大事です。

効果が出た人もすぐにやめないで継続することで健康な状態がより一層保てます。

 

お灸をするのにおすすめのツボ

 

肩こりに

 

今回紹介するのは肩甲骨周辺にあるツボです。

肩周辺の重だるい痛みやしびれ、腕が上がりにくい時に効果があります。

 

つぼの取り方(指寸取穴法)

 

母子の横幅を1寸、

示指から薬指の幅を2寸

示指から小指の幅を3寸でとります。

 

大椎:後頚部、第7頸椎棘突起下方の陥凹部にとる。

背筋痛、発熱、頭痛のときに

 

肩外兪: 上背部、第一胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸にとる。

主治(肩の背部痛、肩関節周囲炎、肩こりなど)

 

肩中兪: 上背部、第7頸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方2寸にとる。

主治(咳嗽、肩こり、寝違いなど)

 

肩井 : 後頸部、第7頸椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線上の中点。

主治(項頚部痛、肩こり、めまい)

 

お灸は体力に関係なく出来るので、いろいろなお灸を試して健康な状態を維持してください。

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