鍼灸師の福良です。
最近、体のゆがみを気にする人が増えていませんか?
鏡を見たときに肩が右だけ低い、隣にいる人などの身体の歪み気になりません?
身体の歪みを作る原因の一つに歯も関係しています。
人間は重いものを持ち上げるときには、無意識に奥歯を噛み締める人が多いはずです。
歯は人間の身体で最も硬い組織ですが、物をかみ砕くときには自分の体重に近いぐらいの荷重が掛かります。
縦にかかる荷重には強いが横にかかる荷重に歯は弱いです。
「歯に対して一本一本正しく負荷がかかるのが正しい噛み合わせですが、悪い噛み合わせの生活習慣などで、身体はゆがんでいきます。
そこで身体のバランスをとってくれているのが歯の組み合わせになります。」
例えば左足に荷重が大きくかかっている場合は、姿勢を保つために右足首にそれを相殺する荷重がかかって、次に左膝。右腰、その後交互に荷重が変化して頭まで荷重がかかります。 最終的にバランスを保つために働いているのが歯の噛み合わせになります。
噛み合わせは身体の重力線や重心線に深く関わっているので、噛み合わせがずれると身体が歪んでしまうのが理解できてくると思います。
CHECK! 噛み合わせが姿勢に影響しています。
どのタイプに当てはまりますか?
1.噛み合わせがずれて下顎が前に突き出る猫背 これがひどくなると骨盤がうしろに傾くようになります この姿勢では正しい咀嚼もおこえなくなります。
2.下顎が極端に後ろにかたむく姿勢 しりを突き出したような姿勢に
この姿勢は仙骨が起き上がり、全体的に後ろ重心になります。
3.重力線 耳~C1~C7~T10~L5~仙椎前方~股関節後方~踵と中足骨 骨頭の間
毎日のかみ癖と生活習慣が顔の歪みと身体の歪みを作っていきます。
噛み合わせの役割の中には、顔のバランスを作ることがあります。
毎日の食事の時、いつも同じ方向で噛む癖がある人は、顔の筋肉の歪みを作っていくので左右均等にかむ癖を身に着けるように気を付けないと、顔のバランスがくずれて右目が左目より大きい 左のほっぺが膨れているのに右のほっぺは引き締まっているとか左の唇は上がっているのに右の唇は下がっているなどの歪みのほとんどは歯の噛み合わせに問題がある人に多いです。
例えば右側の歯を使ってばかり食事をする癖のある人は右側のほっぺに緊張が生まれて右側の顔筋の筋肉にねじれやコリができてきます。
それが生活習慣になっていると歪みが大きくなって顔のバランスが左右違ってきます。
「噛み合わせの違いは、歯を動かせば自分で感じることができると思います。
自分は噛み癖があるので右側になめらかに歯が動くのが感じられ、左右のほっぺで肉の付き方も左右ではっきりわかるぐらい違います」
歯以外でも、眼を動かした場合でも筋肉が連動して身体を動かしているのが敏感に反応していて左右差を感じることができるはず。
右側にはよく動くけど左がわにはあまり動かないなど
噛み合わせは全身に影響をあたえる。
少しのずれでも敏感に感じる歯の噛み合わせにズレが起きると、全身の障害で肩こりや腰痛などの症状やむちうち 顔面痛など
顎関節症の障害で、開口障害、カックン音など
歯の障害で 歯の摩耗 、歯の破損、歯が染みる、歯周病など様々な病気がおこる可能性があります。
正しい歯の噛み合わせで食事を行うと、脳が活性化してホルモンの分泌がよくなったり、自律神経の働きが良くなり、免疫力アップ、精神上も安定したりします。
正しい噛み合わせで食事をするとインスリンの分泌も良くなり血糖値も正常値に向かうので生活習慣病の予防にもなるし、食欲を抑えることができるのでダイエットにもなります。
普段から噛み合わせが悪い人は自分では気づかずに筋肉の歪みをかなり増やしているので、
マッサージだけでなく顔と口の歪みを先にとることで身体の歪みを改善することにつながるはずです。
足の歪みも歯をゆがませる原因になる。
筋膜リレーションと呼ばれる仕組みが人間の身体にあります。
人間は常に重力の影響を受けているのを身体の前後に存在する筋膜がバランスを取ってバランスを取ってくれています。顎からの屈曲系と後頭から足先までの進展計がうまく働き身体のバランスを保ってくれて両方とも最終的に足の中指になっています。
足から顎につながる筋膜があるので、足のバランスが崩れると顎の骨が歪み歯の噛み合わせまで影響してくるのがわかります。
体の歪みが感じ始めた時にするマッサージ
ほとんどの人は左足に荷重がかかって左足の緊張が強いので、左足の中指をマッサージしてあげればすこしずつ身体のゆがみが改善されていきます。
歯が痛むときに押すと良いツボは合谷です。
手の親指と人差し指のあいだで人差し指の中手骨の中点に取ります。
そのほかは、上の歯がいたむときには胃系のツボを下の歯が痛むときは大腸系のツボをつかいます。
急に歯が痛むときは郄穴をつかいます。
梁丘 膝の膝蓋骨外側上角から上に2寸の位置にとります。胃経なので上の歯が痛むときに使います。
温溜 手の背側横紋上方5寸 大腸系なので下の歯が痛むときに使います。
人間の歯もサメのように何回でも生えるように進化して欲しいです。
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